お知らせや会員による投稿記事

令和7年9月29日、日立市郷土博物館の開館50周年を記念する式典が盛大に開催されました。日立市長をはじめ、市幹部や市議会の皆様、関係者が多数ご列席のもと、地域の文化と歴史を振り返る節目の式典となりました。 この記念すべき式典にて、地域文化の発展に貢献した9団体に感謝状が贈られ、ひたち巨樹の会もその一つとして表彰されました。当会は、関右馬允氏による巨樹写真の調査研究および特別展示企画への協力が評価され、感謝状を授与されました。 日立市郷土博物館は、昭和50年4月12日に県内の市町村では初めての博物館として開館し、地域の歴史・自然・文化を伝える拠点として歩みを続けてきました。ひたち巨樹の会は、同館のご指導のもと、開館から10年後に設立され、国内でも先駆けとなる巨樹の会として活動を開始。本年4月13日には、設立40周年を迎えました。 今後も、日立市郷土博物館と連携しながら、地域の自然と文化の魅力を伝える活動に取り組んでまいります。令和7年9月29日 (ひたち巨樹の会 代表UK) 

写真「出島のシイ」


春の観察会は、かすみがうら市の巨樹を巡りました。午後は、樹木医の小松崎貞男さんにご案内して頂きました。 

期日:令和7年5月25日(日) 

集合:JR高浜駅 駅前10時集合 

参加:10名(会員外1名) 

観察樹: 

1.宍倉鹿島神社のアカガシ 

かすみがうら市宍倉838 株立2本、幹周4.1m、樹高15m 

2.田伏のナギ(雌木) かすみがうら市田伏 樹齢350年、幹周2.3m、樹高14m(市天) 

3.下大津のサクラ(樹木医の案内) かすみがうら市加茂 ソメイヨシノ(市天)樹齢120年以上 

4.椎名家のムクノキ(樹木医の案内) かすみがうら市加茂 樹齢300年、幹周5.4m、樹高25m 

5.出島のシイ(樹木医の案内) かすみがうら市下軽部555 樹齢700年、幹周7m、樹高20m(県天)


天気予報では降雨が心配されたが、幸いほんのひと時霧雨があったぐらいで、観察会にはほとんど影響がないものであった。参加者も小人数ではあるが、樹木医による樹木の説明や道案内など我々に対し懇切丁寧な対応に感謝いたします。観察した樹木のそれぞれはもちろん風格や威厳を醸し出し素晴らしいものであった。 椎名家のムクノキは3回目の観察で、最初は平成元年(1989)で、当時の新聞記事を見たのがきっかけで、直径9mという内容の紹介記事である。 それが事実なら円周率をかければ幹周りは30m弱の巨木になるわけで確かめに訪ねたが、残念ながら今回の観察会のように5mを少し超えるものであった。根周りならそのぐらいあるかも。数字に疎いかたの受け売りを書いたのかもしれない。 出島のシイも今回で3回目。2回目に訪ねた平成20年(2008)の時は間もなく朽ち果てるのではとないかと心配していたが、どうしてどうして、最初に訪ねた平成元年の時のようにしっかりと枝が繁茂し、素晴らしくなっていた。これは頂いた資料でも良くわかるが、近県の樹木医さんの多くの方々の原因の究明と、治療の結果が如実に表れた例だろう。樹木医さんに感謝感謝である。 下大津のサクラでは、樹木医さんに説明していただいた不定根の出し方も大変勉強になりました、重ねて御礼申し上げます。今回は会員外のHさんも参加し同行して下さり華を添えていただいた、感謝申し上げます。そして案内を兼ねて車を提供され地理に詳しいSさん、Nさん、HAさん方々に御礼申し上げます。霞ケ浦をのぞむレストランの美味な食事、そしてデザートの菓子などいただき、楽しくなごやかで和気藹々な観察会。それを立案と実施に携われ尽力された代表に感謝申し上げます。ありがとうございました。(会員SU)

令和7年4月13日

日本初の巨樹愛好家団体の歴史が40年になりました。

記念の祝賀会が国民宿舎鵜の岬で開かれました。

40年この会を続けてこれました。こういう祝賀会という形での記念行事はこれまでやってないですよね。昨年は日立郷土博物館で関右馬允の写真展示と講演を実施したり、40周年記念の写真展を開催したりと、十分かどうかわかりませんが、私がやれる範囲でのことはやってきました。今日はゆっくり懇談しながら楽しみたいと思います。(代表UK)

40年前を遡ると会報誌の「木霊こだま」という言葉ですね。すごくいい言葉でね、忘れられない。我々巨樹の会は色々な巨樹を訪ねています。最近はなかなか巨樹には触れないですが、本当は触ってみてね、巨樹の生命力を感じられたらいいですね。木の精霊、生命力が移るようなことになればいいなと。そして我々も長生きできるようになればいいなと思います。それからひたち巨樹の会の「ひたち」はひらがなですね。最初は日立市の方が中心だったから「日立」でもよかったはずですが、「常陸国(ひたちのくに)」のひたちとしたのでしょう。広い意味で茨城県全体の会という思いがあったんだと思います。こういった設立当初の考えを我々も受け継いでまいりたいと思います。(前代表AJ)


令和6年11月10日

第76回巨樹観察会が行われました。

今回は福島県いわき市の巨樹を訪ねました。

まずは「御宝殿熊野神社」でイチョウや大ケヤキを観察。その巨大さに会員の皆が歓喜しました。

宮司様の計らいで宮司邸のクスの木も観察できました。

御宝殿熊野神社のイチョウ

御宝殿熊野神社の大ケヤキ

宮司邸のクスの木

安寿と厨子王母子像

昼食後は「中釜戸のシダレモミジ」です。まだ青葉でしたが、妖艶な枝ぶりとその存在感に魅了されました。

植田八幡神社のアカガシ

北茨城市の「吉田松陰先生游歴之地」で解散となりました。

令和7年12月1日「中釜戸のシダレモミジがやっと見頃になり出かけてみました」会員SU

日立市郷土博物館の特別展「右馬允 庄屋・関右馬允が向き合った日立の600年」に合わせて実施された講座に参加しました。 講師は来年設立40周年となる「ひたち巨樹の会」のUK代表です。 関右馬允が撮影した巨樹写真とUK代表が撮影した写真の新旧対比の解説でした。 ひたち巨樹の会は、関右馬允が残したネガ(ガラスの乾板)を関家から預かりクリーニングを実施して現像し、どこの巨樹なのかを明らかにして目録を作成し博物館に寄付しました。当時そのことが会の発足につながりました。40年後の今、またこうして関右馬允の展示に関わり、講座まで実施できたことは、大変ありがたく、私自身会員としても茨城県の巨樹記録の歴史の中に立ち会った気分でございました。 また特別展では巨樹写真に限らず、関右馬允が使用していたカメラや、アルバム、徳川斉昭公から拝領した羽織や書状など実に豊富な資料が並んでおり、非常に貴重な機会となりました。UK代表、参加いただいた会員のみなさま、お疲れ様でした。(会員SA) 

西蓮寺のイチョウ(須田信行)


あれやこれやの写真展 V

おなじみ、ひたち巨樹の会の会員であり、巨樹写真家須田信行氏の写真展。 

第5回の今回は北海道から沖縄まで約40点の作品を展示。

期間中は須田さんがやすんでっ亭にいらっしゃる事もあるので、撮影時の話が聞けるかもしれません。

日時:令和6年10月4日~10月31日 10時~16時(土・日・祝は休み) 

会場:やすんでっ亭 茨城県高萩市春日町2丁目79 

電話:0293-22-2720

運営:高萩市商工会 高萩こうし隊

インスタグラム https://www.instagram.com/p/DAsPLSMvhpW/?img_index=1

令和6年9月に福井県大野市で開催された「全国巨樹・巨木林の会」の総会で、長野氏によるひたち巨樹の会の活動についての発表がありました。写真はその際のスライドです。

この日はあわせて「第35回巨木を語ろう全国フォーラム 福井・大野大会」が開催されました。

全国巨樹・巨木林の会は平成5年に設立された団体で、ひたち巨樹の会初代代表の川上千尋氏が設立賛同者に名を連ねています。


設立20周年記念誌

https://www.kyojyu.com/images/kyoju20.pdf




特別展示「庄屋・関右馬允が向き合った日立の600年」

関家所蔵の資料や関右馬允が撮影した巨樹写真のパネル40枚が展示されます。

期間中3回の講座がありますが、2回目の講座は「ひたち巨樹の会代表世話人UKさん」の講演が予定されています。定員30名となっておりますので、お早めに参加予約をお願いします。


講座:「関右馬允が撮った巨樹写真とその後」

日時:10月6日(日)午前10時~11時

会場:日立市郷土博物館 集会室

受講料:50円(資料代)

定員:先着30人

【参加申込み】9月13日(金)午前9時~日立市郷土博物館で電話受付

 TEL:0294-23-3231


「和野のシダレザクラ」SU世話人


令和6年「桜フォトコンテスト」(主催・NPO法人里山文化ネットワーク)が開催されました。31点の作品の中からSU世話人の作品が最優秀賞を受賞し、7月30日に表彰式が行われました。高萩市では毎年桜フォトコンテストがあり、昨年もSUさんが最優秀賞を受賞しています。さすが巨樹写真家SUさんです。

こちらのシダレザクラはかなり樹齢を重ねた老木です。以前SUさんにお聞きしました。ここは炭鉱住宅があった場所で、昔はこのサクラの下でお花見が行われていたそうです。このサクラの近くには菊池寛実記念高萩炭礦資料館がありますが、この辺りは常磐炭田のエリアで炭鉱が点在しています。当時の記憶をつなぐ一本のシダレザクラ。そういった名桜の写真が最優秀賞を飾ったというわけです。SUさんおめでとうございます。

2024年6月世話人SUさん撮影
ひたち巨樹の会世話人のSUさんから、県下最大級の墓守のヤマザクラが枯れ始めていると情報をいただきました。昨年あたりからおかしいなと思いはじめ、今回確認に行ったところ、サクラ周辺の墓石の周りが整地され砂利が敷き詰められていたそうです。また、そこには草ひとつ生えていないとのことから、除草剤が撒かれた可能性もあるのではないかと思います。

写真を見る限り、半分以上の枝に葉がついていません。砂利によって根回りの水捌けが良くなりすぎて、サクラが水を吸い上げられなくなったのかもしれません。サクラは環境が変わると一気に枯れます。県内でも似たような事例をいくつか見てきました。もちろん今回のケースでそれが原因だとは断定はできません。病気等の例もあるかもしれませんので。

サクラの場所の記載は避けますが、こういった墓地の一本桜は、現代における一般的な「花見」の対象にはなっていません。文字通りお墓を守るサクラであり、昔は周辺地域の農作業の暦にもなってきたであろう、地元の人々のみが知る慈しみのサクラであります。明治以降の爆発的なソメイヨシノ流通が起こるまでは、里にはヤマザクラやヒガンザクラが植えられてきたのです。このヤマザクラは丘の上の墓地に位置しており、満開時に展開する葉芽が黄土色で花は純白。墓地全体に枝を広げ、存在感のある一本桜です。2019年にSUさんから教えていただき、私も満開風景を撮影できました。あの時の感動がよみがえります。
2019年4月会員SA撮影

古木の衰退は止められません。こういった古木に目を向け、記録をしてきたひたち巨樹の会、そして名桜の経過を気にするSUさんの活動に敬意を表するとともに、やはり記録の大切さというものを強く感じた次第であります。(会員SA)